毛抜きで抜く.

鼻毛は放置すると鼻の穴から飛び出して その存在を主張してきます。
そして、気が付いた時はすでに遅く 誰一人として指摘してくれる事もなく、周囲からは奇異の目で見られ 挙句の果ては「ハナゲ」とか「オヤジ」などと言ったあだ名を密かにつけられて呼ばれていたり・・ なんて事に。

そんな大失態を演じぬように、常日頃から 鼻毛には注意を怠らないようにしなければならない!

が、そこは人間。
 うっかりすることは誰にでもあることです。朝、ギリギリに起きたために 身だしなみを注意する暇もなく家を飛び出し、外出先で 鼻毛の露出を発見!!
そんな時、1本2本の鼻毛だったら 緊急処置としては、誰もが 即、”抜く” 事でしょう。この何気なく 「抜く」行為が、非常に危険 という事をご存知でしょうか?

鼻が 口と同様に人体の重要な呼吸器である という事は周知の事実です。そして “嗅覚” という重要な感覚器官でもあります。
 呼吸器という事は、常に空気の出入りがあり 鼻毛は外気との接触のクッション的な役割で、色々な雑菌やウィルスから人体を保護してくれている存在です。つまり 鼻の穴には、様々な雑菌・ウィルスが常駐している場所 と言えます。

 そんな場所に生えている毛を “抜く” と言う事は、抜いた後の毛穴に菌を誘導するようなもの。
毛穴に雑菌が侵入すると、当然 化膿します。化膿した部分は、腫れ上がり熱を帯びる場合もあります。さらに怖いことに、鼻は脳や神経に非常に近いため、化膿が脳に影響して 最悪の場合死亡する可能性があるのです。

事実 顔の中心部分にできるニキビやデキモノなどは、「めんちょう」と呼ばれ 昭和初期まで死亡率の高い病気に属していました。
 鼻の周辺というのは、脳へ続く細い血管がたくさんある場所。そのような場所に細菌が侵入すると血管を通って脳の内部に到達し、脳炎や脳髄炎を発症し 死に至ります。ですが、現代では 抗生物質の普及により “メンチョウ” で死に至ることは無くなりました。

そして 人間の五感の中でも一番原始的で、本脳や生命維持と連動している と言われる「嗅覚」を司る鼻。
人は 大体の味覚を鼻からの情報に頼っています。食べ物の安全性を最終的に判断するのは、自分の鼻ではないでしょうか?
 ”ニオイ” でその食べ物が安全か、そうでないかを 本能的に判断しています。その “ニオイ” がわからなくなったとしたら?

鼻毛を抜く という行為は、そう言った感覚器官ですら、麻痺させることもあるのです。

死に至ることは無くなったとはいえ、やはりそう言ったリスクを考えると “鼻毛を抜く” という行為は、たとえ1本でもとんでもない自体を招く恐れがある という事を理解しておきましょう。